法律用語
法律用語に関する記事一覧
未必の故意って何だろう?
東京都北区の中華料理店で、9月27日、客同士の座席を巡ったケンカがあり、1人が死亡するという事件が起こりました。報道によれば、客同士がケンカになっているとの通報を受けて警察官が駆けつけたところ、被害... 続きを読む
96条先行改正の問題点
~憲法96条改正問題(3)~ 2週にわたってお送りしてきた憲法96条改正問題も今回で最終回です。今回は憲法96条を他の条文の改正に先立って改正することの問題点について考えてみたいと思います。 これ... 続きを読む
諸外国と比べて改正が難しい?
~憲法96条改正問題(2)~ 前回に引き続き、憲法96条改正問題を取り上げます。5月9日の衆議院憲法審査会では、自民・維新・みんなの3党が96条の要件緩和に前向き、民主・公明・共産・生活の4党が慎重... 続きを読む
何を変えるかではなく、どう変えるかが問題?
~憲法96条改正問題(1)~ 5月3日は憲法記念日でした。1947年5月3日に日本国憲法が施行されたのを記念して設けられた祝日ですが、今年は安倍首相が憲法改正に意欲的な発言をしていることから、例年以... 続きを読む
夫婦財産契約
結婚したら、結婚前に夫婦それぞれが所有していた財産はどうなるのでしょうか?「結婚する前から持っていたのだから、結婚しても自由に使ったり、処分したりできるんじゃない?」と考えるのが自然でしょう。民法7... 続きを読む
少年院3 ~処遇の内容とは?(特修短期処遇編)~
少年への配慮から非公開部分や流動的な部分が多く、一般人にとっては謎の多い少年院での生活。少年院では、どのような処遇が行われているのでしょうか? 少年院の目的は、少年を社会生活に適応させることです... 続きを読む
少年院2 ~収容期間の決め方は?~
少年審判は公にならないぶん、知らぬ間に処遇が決まり、気づけば少年は処遇を終えて社会に出ているという印象をお持ちではないでしょうか。 少年院の収容期間はどのように決められているのでしょう? ■収容期... 続きを読む
少年院1 ~少年院ってどんなところ?~
「不良の同級生が暴力事件を起こして少年院に入ったらしい」「残忍な犯行に及んだ少年が、精神鑑定の結果、医療少年院に送られた」皆さんが少年院の名前を聞くのは、おおむねこんな場面ではないでしょうか。 一... 続きを読む
検察官送致(逆送)2 ~実質的検察官送致とは?~
重大事件の犯人が少年である時、少年として処遇するか、成人と同様に刑事処分をするかは難しい判断です。 ■実質的検察官送致とは? 少年が死刑、懲役、または禁錮にあたる事件を起こした場合、家庭裁判所が調... 続きを読む
検察官送致(逆送)1 ~形式的検察官送致とは?~
皆さんは、少年事件の報道で、コメンテーターが「これだけの事件なら逆送されるはず」などと話しているのを聞いたことがありませんか? 「逆送」は正式には「検察官送致」といい、いったん家庭裁判所に送致した... 続きを読む
「直ちに」、「速やかに」、「遅滞なく」、のうち一番急がなければいけないのはどれ?
AさんとBさんは土地の売買契約を締結するにあたり、契約書を作成する事になりました、その際土地の引渡後すぐに移転登記手続をするという趣旨の条項を盛り込むことになりました。 この条項において最も急がな... 続きを読む
借主の義務
この春から部屋を借りてひとり暮らしを始める、というあなた。 民法が部屋の扱いに関して借主(賃借人)にどんな義務を課しているかご存知ですか? 当たり前と思えるものばかりかもしれませんが、一度ここで... 続きを読む
いじめの責任(3) -学校-
いじめは大半が学校内で行われます。 今回は、いじめ裁判における学校側の責任について説明します。 学校設置者に対しては、従業員(教員)が業務上招いた損害の賠償責任を雇用主(学校)に求めるという方法... 続きを読む
いじめの責任(2) -加害児童生徒の監督義務者-
前回、いじめをした加害児童・生徒(以下「加害者」)を被告に据えて訴訟をしても、被告らが若すぎて責任能力(自分の行為がどんな責任を伴うのか理解するちから)がないと判断されれば、いじめ被害の責任を問いき... 続きを読む
いじめの責任(1) -加害児童・生徒-
教育現場ではもう何十年も問題とされてきた「いじめ」。 被害児童・生徒(以下「被害者」)が自殺に追い込まれることもあり、いじめを原因とした訴訟も多数起こっています。 文部科学省によると、いじめとは... 続きを読む
「わいせつ」とは?
日々の生活の中で、わいせつ関連の罪は頻繁に報道されています。 街なかで裸になれば「公然わいせつ罪(刑法174条)」ですし、無修正など内容の過激なポルノDVDを販売すれば「わいせつ物頒布等罪(同17... 続きを読む
試験観察
少年審判にかけられた少年は、それが重大犯罪などでない限り、基本的に保護観察(通常の社会生活を送らせながら更生促進をはかる制度)や少年院送致等の保護処分を受けることになっています(少年法24条1項)。... 続きを読む
遺骨・遺体は誰のもの?
人が亡くなったとき、「故郷にある実家の墓に入れろ」「現在の住まいに近い墓に入れたい」などと、親族同士で納骨の場所をめぐり対立してしまうことがあります。 遺骨や遺体もかたちあるものですから、一般的に... 続きを読む
拷問
現在、公務員が残虐な刑罰や拷問を行うことは、かたく禁じられています(憲法36条)。 残虐な刑罰とは「法律に従って下される刑罰の内容が、基本的人権の観点からみて残虐」ということで、形式上は法律の裏付... 続きを読む
外交官特権 -裁判権の免除-
日本国内や日本船舶・航空機内で罪を犯せば、日本の刑法で裁かれるのが基本です(属地主義、刑法1条)。 しかし、外交官にこの属地主義を適用すると、場所によっては赴任国から不当な抑圧を受け、国家の代表者... 続きを読む
人身保護請求(2)―審理―
人身保護請求(不当な身体拘束から被拘束者を救済するよう、裁判所に求めるもの)が受理されると、裁判所はその審理に入ります。 審理過程でまずはじめに行われるのが「準備調査」です(人身保護法9条1項)。... 続きを読む
日常家事債務
電気使用料の集金に客の家を訪ねると、その家の夫は不在でした。 妻に支払を求めると、「その契約は夫名義だから、料金は夫から受け取って」と冷たい返事。 この場合、妻から支払を受けることはできないので... 続きを読む
人身保護請求(1)―制度の意義と申立て―
人身保護請求とは、不当に身体を拘束された者を、裁判によって迅速・容易に救済し、自由にしようというものです(人身保護法1条)。 もし身体拘束が被拘束者の自由な意思によるものであれば、これに反して人身... 続きを読む
常用漢字表
平成22年に「常用漢字表」と「人名漢字表」が改訂されました。 改訂当時は、「これからは子供の名前にこの字を使える/使えなくなる」と「人名漢字表」の方がよく取り上げられていましたね。 では、「常用... 続きを読む
標準時
「日本の標準時は東経135度を基準として定められていて、世界標準時より9時間進んでいる」というのを、学生時代に学んだ記憶がある方も多いと思いますが、法令上はどのように決められているのでしょうか。 ... 続きを読む
弁論能力
一般人同士が対峙する民事訴訟は、審理の対象も、そのための資料・証拠も、当事者の決定に左右されます。 原則として、当事者が「これを争う」と決めた事項以外は審理に含めません(弁論主義)。 ですから、... 続きを読む
医療観察制度―治療・処遇―
心神喪失や心神耗弱が原因で重罪を犯してしまった加害者は、それが自分の意思によるものとは言い難いため刑事責任を問うことはできません。 その代わりに手厚い専門医療を施して再犯防止や加害者の社会復帰を目... 続きを読む
民事訴訟上の証拠保全
民事訴訟で証拠調べをする際は、公開法廷で手順通りに調べていくのが原則です。 しかし、その証拠に滅失や変更のおそれがある場合は、正規の手続を待っていては証拠の使用が不可能・困難になりますので、もっと... 続きを読む
医療観察制度―制度内容と審判―
精神障害をもつ者が重罪を犯した場合、その者はまず責任能力の有無(刑事責任を問うことができるかどうか)を確認されます。 ここで「通常人のような責任能力が望めない」と判断されれば、この加害者に刑事責任... 続きを読む
特別上訴
民事裁判では、第2審で出された判決に不服があるときは「上告」、決定や命令に不満があるときは「抗告」と呼ばれる不服申立をして、さらに上級の裁判所の判断を仰ぎます。 その裁判所の最高峰が最高裁判所であ... 続きを読む