裁判員のための刑事手続法入門
裁判員のための刑事手続法入門に関する記事一覧
[裁判員制度] 結びにかえて
32回にわたってお送りしてきました「もしあなたが裁判員に選ばれたら?」ですが、今回をもっていったんの区切りとしたいと思います。最後のテーマは「結局、裁判員制度って何?」です。 連載を通じて読者の皆... 続きを読む
[裁判員制度] 読者の質問にお答えして(7)
今回も引き続き、読者の皆さんからいただいた質問に回答していきたいと思います。 Q 裁判所に呼ばれる日時はどのくらい前にわかるのですか? A 裁判が行われる日の6週間前までには通知されることになってい... 続きを読む
[裁判員制度] 読者の質問にお答えして(6)
今回も引き続き、読者の皆さんからいただいた質問に回答していきたいと思います。 Q 一度裁判員をやった人は辞退することができますか? A 過去5年以内に裁判員(補充裁判員を含む)や検察審査員を務めたこ... 続きを読む
[裁判員制度] 読者の質問にお答えして(5)
今回も引き続き、読者の皆さんからいただいた質問に回答していきたいと思います。 Q 裁判員としてひとつの事件にかかわる期間はどれくらいになりますか? A 審理にかかる日数は、事件によっても変わりますが... 続きを読む
[裁判員制度] 読者の質問にお答えして(4)
今回も引き続き、読者の皆さんからいただいた質問に回答していきたいと思います。 Q 調査票とはどのような内容なのでしょうか? A 2008年10月16日に最高裁から調査票が公開されました。それによる... 続きを読む
[裁判員制度] 読者の質問にお答えして(3)
今回も引き続き、読者の皆さんからいただいた質問に回答していきたいと思います。 Q 裁判員に選ばれたにもかかわらず、裁判当日に特別な事情(病気・ケガや身内の不幸など)で裁判に出席できない場合はどうなるの... 続きを読む
[裁判員制度] 読者の質問にお答えして(2)
今回も引き続き、読者の皆さんからいただいた質問に回答していきたいと思います。 Q 選ばれた場合、必ず行かなければ...とありましたが、私は病で一人の外出ができません。その場合でも辞退できませんか? ... 続きを読む
[裁判員制度] 読者の質問にお答えして(1)
今回からは、読者の皆さんからいただいた質問に回答していきたいと思います。 Q 裁判員が事実の認定や量刑において態度を留保することは、制度で認められているのでしょうか? A 裁判員法66条2項は、裁判員... 続きを読む
[裁判員制度] 量刑について考える(3)
今回は、殺人の量刑についてみていきたいと思います。平成17年度から平成19年度の殺人罪で有罪判決となった事件の刑の分布は以下のようになっています(司法統計刑事事件編から集計)。 死刑23件 無期85... 続きを読む
[裁判員制度] 量刑について考える(2)
今回は、裁判員制度の対象事件で最も多い強盗致死傷罪の量刑についてみていきたいと思います。平成17年度から平成19年度の強盗致死傷罪で有罪判決となった事件の刑の分布は以下のようになっています(司法統... 続きを読む
[裁判員制度] 量刑について考える(1)
裁判員に選ばれたときにおそらく一番悩むのが、量刑についてではないでしょうか。日本の法律は、選択できる刑の範囲が非常に広く、例えば殺人罪の場合、「死刑又は無期若しくは五年以上の懲役」となっています(刑... 続きを読む
[裁判員制度] 前科・前歴・累犯
今回は、日常会話でもよく聞く「前科」のお話です。 前科とは、「過去に確定した有罪の判決を受けたことがあること」をいいます。法令上の用語としては、「犯歴」といいます。 有罪の判決ですので... 続きを読む
[裁判員制度] 違法収集証拠の排除
この連載の5回目で、捜査について取り上げましたが、その際に、対象者の意に反して身柄を拘束したり、プライバシーを侵害するような捜査については、原則として事前に裁判官の許可を得ることにして、人権が侵害... 続きを読む
[裁判員制度] 裁判員の旅費・日当
裁判員の旅費・日当については、「裁判員の参加する刑事裁判に関する規則」に定められています。 これによると、旅費については、以下のようになります。 鉄道路線または航路がある場合は、その運賃 鉄道路線... 続きを読む
[裁判員制度] 裁判員の守秘義務
前回まで裁判の流れに沿って、裁判員制度の説明をしてきました。今回からは、流れの中では説明しきれなかった部分について、説明をしていきたいと思います。今回は、裁判員の守秘義務についてです。 裁判員は、... 続きを読む
[裁判員制度] 判決
評議で有罪か無罪か、有罪の場合は刑をどうするかが決定されると、いよいよ判決です。 判決は、主文と理由から構成されます。 主文は、被告人が有罪であれば 被告人を懲役7年に処する。 未決勾留日数中1... 続きを読む
[裁判員制度] 評議
前回までで法廷での審理が終わり、いよいよ裁判官と裁判員による評議に入ります。この評議では、審理を通じてなされた検察側・弁護側の主張、証拠調べの結果に基づいて、事実を認定し、被告人が有罪か無罪か、有罪... 続きを読む
[裁判員制度] 論告・求刑、最終弁論、最終陳述
証拠調べが終わると、検察官は事実と法律の適用について意見を述べます。これを「論告」といいます。 論告では、検察官が起訴状に記載した裁判を求める事件の要点(公訴事実)がどのような証拠によって認定でき... 続きを読む
[裁判員制度] 証拠調べ(6) -被告人質問-
証拠調べの最後は「被告人質問」です。 被告人質問は、文字通り被告人に対して質問をすることですが、証人尋問のように宣誓を行うことはありません。また、終始沈黙することも、個々の質問に対して供述を拒否す... 続きを読む
[裁判員制度] 証拠調べ(5) -誘導尋問-
今回は証人尋問の続きです。証人尋問で禁止されている尋問方法がいくつかあります。 威嚇的または侮辱的な尋問はわかりやすいのですが、意見を求める尋問、議論にわたる尋問も禁止されています。証人は自分... 続きを読む
[裁判員制度] 証拠調べ(4) -証人尋問-
今回は証人尋問について説明します。証人尋問は、質問を通じて証人が直接経験した事実を明らかにし、裁判の証拠とする方法です。 証人尋問は、証言する証人が人違いでないかを確認する手続(人定尋問)から... 続きを読む
[裁判員制度] 証拠調べ(3) -証拠調べ-
前回まで、証拠申請に関する話をしてきましたが、証拠申請が認められ、証拠決定がなされると、実際の証拠調べとなります。 証拠調べは、被告人の供述調書以外の書類・証拠物から、請求の順序に従って取り調べ、... 続きを読む
[裁判員制度] 証拠調べ(2) -証拠申請-
前回、証拠申請に対して、相手方が「同意」「不同意」などの意見を述べることを説明しましたが、これらの意見には、どのような意味があるのでしょうか。 「同意」と「不同意」は、証拠書類(書証)の証拠申請... 続きを読む
[裁判員制度] 証拠調べ(1) -冒頭陳述-
冒頭手続が終わると、証拠調べが始まります。証拠調べは、検察官の「冒頭陳述」から始まります。 冒頭陳述は、検察官が考えている事件の全体像を示すものです。ただ、刑事事件においては、すべての事実は証拠に... 続きを読む
[裁判員制度] 冒頭手続
いよいよ今回から裁判員となったあなたが参加する法廷での手続となります。 裁判長の「開廷します」の宣言の後、まず行われるのは"人定質問"です。これは、被告人が人違いでないことを確認するための手続で、... 続きを読む
[裁判員制度] 公判前整理手続
前回までのお話で、被疑者は起訴され、いよいよあなたが待つ法廷に登場することになりますが、その前にもうひとつ手続があります。それが公判前整理手続です。 公判前整理手続は、裁判員制度の対象事件では必ず... 続きを読む
[裁判員制度] 起訴
今回は、起訴についてです。 捜査を通じて、被疑者が犯罪を犯したという十分にあり、被疑者を処罰する必要があると考えたときは、検察官は被疑者を裁判所に起訴します。起訴されると、被疑者は「被告人」と呼ば... 続きを読む
[裁判員制度] 捜査
今回から刑事手続の流れについて説明をしていきます。今回は、捜査についてです。 捜査が始まるきっかけはさまざまです。警察庁が発表している統計によると、最も多いのは、「被害者・被害関係者からの届出」で... 続きを読む
[裁判員制度] 刑事訴訟手続の流れ
前回までの選任手続を経て、あなたは裁判員に選ばれました。ここでちょっと寄り道をして、刑事手続の流れについてみていきたいと思います。 刑事手続の流れは、大まかには以下のようになります。 捜査 起訴 ... 続きを読む
[裁判員制度] 事件ごとの候補者に選ばれた!
今回は、事件ごとの候補者に選ばれた場合について取り上げます。 候補者に選ばれた際の調査票で、裁判員となることに特に支障がないとされた場合、事件ごとに行われる裁判員候補者選任のくじ引きの対象となりま... 続きを読む