犯罪・刑事事件
犯罪・刑事事件に関する記事一覧(3ページ目)
第56回 所内生活の心得(その5)
前回に検閲のことを書いたが、その続きである。私が弁護を担当していたAは、その当時宮崎拘置所にいた。私はまだ留置場である。 Aは、拘置所のラジオ放送で私の逮捕を知り、驚いたらしい。しかも、自分が関係... 続きを読む
塩を振りかけて暴行?
刑法の暴行罪(刑法208条)における暴行とは、「不法な有形力の行使」と定義づけられます。 では、塩を相手に振りかける行為は暴行に当たるでしょうか? 暴行に当たらない 暴行に当たる ... 続きを読む
刑事裁判に思うこと2
3月20日の産経新聞であったと思うが、刑事事件についての即決裁判手続に関する記事が出ていた。そんな制度があったなと思いだすほど知名度の低い制度であるが、新聞はそのことを指摘している。ほとんど活用され... 続きを読む
第55回 所内生活の心得(その4)
「所内生活の心得」に話を戻すと、その中の「第2. 毎日の生活について」は、我々にもっとも関係する事項を記載している。この項目中の「(2)居室内での動作と心得」に「点検」のことが規定されている。 朝... 続きを読む
刑事裁判に思うこと1
刑事裁判は、被告人が有罪であるか無罪であるかを決する場であるが、多くの刑事裁判にあっては、有罪であることを前提に、執行猶予を付することができるか、そうでなくとも、いかなる程度の刑を言い渡されるかがメ... 続きを読む
第54回 所内生活の心得(その3)
前回、裁判所への出廷などについて書いたので、所内生活の心得自体のことではないが、出廷に関係する話をしておこうと思う。 裁判の期日は当然事前に分かっているので、前日の夜には出廷のための準備をしておく... 続きを読む
賭博に揺れるスポーツ界
バドミントン界のエースで、リオデジャネイロ五輪への出場が確実視されていた選手が、違法な裏カジノに出入りし、賭博を行っていたことがわかりました。日本バドミントン協会は当該選手らをリオ五輪に出場させない... 続きを読む
保釈
今回は保釈のことを書こうと思う。 本題に入る前に、ちょっと触れておくと、元プロ野球選手の覚せい剤事件で3月17日に保釈決定がなされた。同月15日に使用罪で起訴され、16日に弁護人が保釈請求をなし、... 続きを読む
障碍者施設で子どもが急死。弁護士に依頼したほうがよいでしょうか?
障碍者施設の利用者だった息子が外傷性の十二指腸穿孔から腹膜炎を起こし、急死しました。警察でも捜査されているようです。ただ、親として事情がまだ正確に把握できておらず心配しております。 こうした場合、... 続きを読む
子供の人権をむしばむ児童ポルノ(2)
前回に引き続き、児童ポルノ禁止法の内容について見ていきたいと思います。 日本では、1999年に児童買春・児童ポルノ処罰法が成立し、2005年に批准した条約の内容に合わせるために、法改正を行いました... 続きを読む
第53回 所内生活の心得(その2)
「所内生活の心得(未決収容者用)」の「第1. 裁判について (4)出廷(検事調べを含む)。」では民事裁判の出廷にまで触れている。そこに「できるだけ代理人制度を活用してください。」とある。 巷間、拘... 続きを読む
二次被害を防ぎましょう
埼玉県で中学1年生だった少女が行方不明となり、2年ぶりに東京都で保護された事件が発生しました。現在、未成年者誘拐の疑いで逮捕された男の取り調べが進められています。 少女は、平成26年3月10日に、... 続きを読む
カードローン詐欺でしょうか?
知人に「銀行員の成績を上げるお手伝いをしてみないか?」と言われて、やってみたのですが、「2件カードローンを組んできて、キャッシングのカードとカードを作った時の書類と暗証番号を教えてほしい」と言われま... 続きを読む
子供の人権をむしばむ児童ポルノ(1)
2014年、一関市の小学校に勤務する教員の男が少女の裸の画像をメールで送ったとして児童ポルノ法違反の疑いで逮捕されました。教員は2回にわたり、18才未満の女の子の裸の写真を合わせて数十枚メールで第三... 続きを読む
別居中の夫のマンションに勝手に入るのは不法侵入?
結婚9年目です。3ヶ月前、夫が「別居したい」と出て行きました。原因は、性格の不一致だそうです。 新しい住所を教えてくれなかったので、週末に子供に会いに帰宅した際、携帯メールを調べました。すると、浮気... 続きを読む
第52回 所内生活の心得(その1)
面白い規則集について書いてきたが、「所内生活の心得」も、なかなか面白い内容を含んでいる。今回から何回に分けてこれを見ていこうと思う。 「所内生活の心得(未決収容者用)」と題する規則集は全68頁にも... 続きを読む
誰の暴行が死因かわからないときは、誰が責任を負う?~同時傷害の特例
2013年11月に名古屋市において、飲食店の従業員ら3人から別々に暴行を受けて男性が死亡するという事件が発生しました。被告のうち2人は共謀して被害者の顔面や腹部を殴ったり蹴ったりする暴行を加え、さら... 続きを読む
保護司の変更は可能でしょうか?
今、息子は去年の10月から少年院に入っています。少年院からはだいたいの矯正予定が届き、11ヶ月の予定と書いてありました。 ところが、保護司の方が訪問してきた際に「息子は長くなりそう」とか「まだまだ... 続きを読む
カーテンも閉めずに着替える隣人、見ると犯罪になる?
隣とは庭を挟んで7~8mほど離れています。2階の部屋で夜に仕事をしていると、時々隣の娘さんがカーテンを閉めずに着替えをしているため、当方の窓についているレースのカーテン越しに見えていました。また、夜... 続きを読む
万引き犯を後日逮捕してほしいのですが、可能でしょうか?
あるお店の店員をしています。高校生が明らかにものを取ったんです。盗ったところは見ていないのですが、状況からして絶対そうなんです。 それで追いかけたのですが、見つかって声をかけた時には盗んだものを持... 続きを読む
青少年の薬物問題
覚せい剤を所持していたとして、警視庁は2月2日、西武や巨人で活躍した元プロ野球選手清原和博容疑者を覚せい剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕しました。 2014年には「CHAGE and ASKA... 続きを読む
第51回 面白い規則集(その4)
拘置所の規則の中にはよく理解できない規則もある。 「遵守事項」中に、「30.交談等」がある。そして、「所内生活の心得」で、交談とは「他の被収容者と話をすること」と定義されている。 この「30.交... 続きを読む
学歴・経歴詐称をするとどうなるの?
人気コメンテーターとして活躍する経営コンサルタントの男性が「学歴詐称」を行っていたと報じられて、話題となっています。男性は所属事務所のサイトで謝罪を行い、4月から出演予定だった番組への出演自粛を発表... 続きを読む
GPS捜査とマスコミ報道
前にGPS捜査について書いたが、3月2日に大阪高等裁判所の判断が出された。 もともと、私は、マスコミ報道をあまり信用していないのであるが、この大阪高等裁判所の判断に対するマスコミ報道はあまりにもひ... 続きを読む
暴行を受けて逃げ込んだ高速道路で交通事故死。これって何罪?
執拗かつ長時間の暴行を受けたYは、恐怖感を抱き、必死の逃走を図った。咄嗟に逃げ込んだ先が高速道路であり、Yは車にはねられて死んでしまった。 この時、暴行を加えていたXは何罪に問われるか?(Xは単に... 続きを読む
第50回 面白い規則集(その3)
前回に引き続き、「新入者告知事項」を見てみる。 その中に「5.水の使用について (2)便所の水は大便でも2回までで流すように済ませること」というのがある。この定めには修正跡があり「2回」の「2」が... 続きを読む
内部告発者名が筒抜けに?!
内部告発を受け付ける京都市の公益通報外部窓口の弁護士に通報した男性職員の氏名が、市側に伝えられていたことが3月8日に判明しました。 児童福祉法違反容疑で児童養護施設の施設長が逮捕された事件で、男性... 続きを読む
強制起訴
東京電力の原発事故に関係して、その元会長らが検察審査会の起訴決議を経て、指定弁護士により起訴されることとなった。検察審査会法は平成16年に改正されたのだが、それまでの検察審査会による議決には、起訴相... 続きを読む
第49回 面白い規則集(その2)
拘置所規則の一部である「新入者告知事項」について説明をする。 これ以外の規則集には、すべての漢字にひらがなのルビがふってある。ところが、これにはない。新入者は真っ先にこれを読むのではないかと思うが... 続きを読む
覚せい剤
元プロ野球選手の有名人が覚せい剤事犯で逮捕されたが、覚せい剤所持の現行犯で逮捕される瞬間を一度だけ目撃した、というかその場に立ち会ったことがある。 ある会社を紹介され相談を受けたのだが、事務所に来... 続きを読む