共犯
共犯に関する記事一覧
精神的激励と幇助
~大審院昭和7年6月14日判決~ 刑法では、殺人を企てている者に凶器となる包丁を渡すなど、実行行為以外の方法で犯罪実行を容易にした者を「幇助犯」(刑法62条)と呼びます。 幇助犯は、正犯(実行犯な... 続きを読む
傷害致死の教唆
~大審院大正13年4月29日判決~ 実行犯である者が誰かから入れ知恵されて犯罪を行った場合、この実行犯だけでなく、入れ知恵した人物も処罰して欲しいと思いますよね? このように、人をそそのかして犯罪... 続きを読む
共同正犯と幇助犯
~福岡地裁昭和59年8月30日判決~ 数人で犯罪を行う場合、それぞれの役割の重さに差が出ることがあります。 その場合、比較的軽い役割を担った者に関して、「主体的に罪を犯した(共同正犯、刑法60条)... 続きを読む
共犯からの離脱
~最高裁平成6年12月6日第3小法廷判決~ 複数人が共同して実力行使し、たちの悪い酔っ払いの絡みを跳ね除けるのはよくある話です。 刑法は36条1項で、差し迫った不正の侵害に対する防衛行為は罰しない... 続きを読む
共犯と身分
~最高裁昭和42年3月7日第三小法廷判決~ 先日、海外で麻薬の密輸入の嫌疑をかけられていた日本人男性が16年ぶりに帰国したとの報道がありました。 麻薬密輸入の罪は、国によっては死刑に処せられるほど... 続きを読む
不作為の幇助
~札幌高裁平成12年3月16日判決~ 近年、子供が実の親と内縁関係にある者から殺害される事件が頻繁に報道されています。 その時、実の親は何もしていないこともしばしば。 この何もしなかったという... 続きを読む
刑事未成年者の利用と間接正犯
~最高裁昭和58年9月21日判決~ 「あれ、とってこい」 こんな風に、ある人間が誰かに指示して物を盗ませたとき、その行為はどう評価されるのでしょう。 ちょっとそそのかしただけで、犯行は実行した他... 続きを読む
喧嘩を煽っても罪になる?
AとBが、広場でつかみ合いのけんかをしていました。そこへ通りがかったXは、しばらくは見ていましたが、だんだん自分も興奮し、「ヤレヤレー!」とはやしたてて応援しました。A、Bもさらに激しさを増し、とう... 続きを読む
私の名前を使って不倫する友人。私自身に罪はある?
友人が不倫をしています。不倫相手とのメールに私の名前を使っているようです。私は、名前を使っていいと言ったわけではありませんが、結果的に黙認した形になっています。友人の配偶者が不倫の事実を知った場合、... 続きを読む
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