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勾留・保釈


勾留・保釈に関する記事一覧

娘の結婚式出席のために、勾留を一時停止

 関税法違反などの罪で起訴され大阪拘置所に勾留されている暴力団幹部が、娘の結婚式に出席したいとして勾留を一時停止するよう申し立て、先月、大阪地方裁判所が認めていたそうです。結婚式への出席を理由に勾留の... 続きを読む


第60回 拘置所生活の終了

 最初に拘置所に入ったのは証拠隠滅事件の被告人として、2回目は証人威迫事件の被疑者・被告人として、3回目は地裁の実刑判決による収監の3回である。  いずれも宮崎拘置所(刑務所)である。  最初の拘置所... 続きを読む


第58回 所内生活の心得(その7)

 前回に書いた巡回図書館と言うのは私の勝手な命名であるが、毎週1回、面倒見さんが図書カード(昔図書館の本のカバー裏に差し込まれていた貸出返却の日付などを記載する紙)を30枚ほど持って回ってくる(カード... 続きを読む


第57回 所内生活の心得(その6)

 「保健・衛生」に関することも、所内生活で重要なことである。  下着や靴下などの小物類は毎朝、スエットやジャージなどの大物類は毎週月曜日朝、面倒見さんが回収しに来て洗濯に出してくれる。朝起きたら一番に... 続きを読む


第56回 所内生活の心得(その5)

 前回に検閲のことを書いたが、その続きである。私が弁護を担当していたAは、その当時宮崎拘置所にいた。私はまだ留置場である。  Aは、拘置所のラジオ放送で私の逮捕を知り、驚いたらしい。しかも、自分が関係... 続きを読む


第55回 所内生活の心得(その4)

 「所内生活の心得」に話を戻すと、その中の「第2. 毎日の生活について」は、我々にもっとも関係する事項を記載している。この項目中の「(2)居室内での動作と心得」に「点検」のことが規定されている。  朝... 続きを読む


第54回 所内生活の心得(その3)

 前回、裁判所への出廷などについて書いたので、所内生活の心得自体のことではないが、出廷に関係する話をしておこうと思う。  裁判の期日は当然事前に分かっているので、前日の夜には出廷のための準備をしておく... 続きを読む


保釈

 今回は保釈のことを書こうと思う。  本題に入る前に、ちょっと触れておくと、元プロ野球選手の覚せい剤事件で3月17日に保釈決定がなされた。同月15日に使用罪で起訴され、16日に弁護人が保釈請求をなし、... 続きを読む


第53回 所内生活の心得(その2)

 「所内生活の心得(未決収容者用)」の「第1. 裁判について (4)出廷(検事調べを含む)。」では民事裁判の出廷にまで触れている。そこに「できるだけ代理人制度を活用してください。」とある。  巷間、拘... 続きを読む


第52回 所内生活の心得(その1)

 面白い規則集について書いてきたが、「所内生活の心得」も、なかなか面白い内容を含んでいる。今回から何回に分けてこれを見ていこうと思う。  「所内生活の心得(未決収容者用)」と題する規則集は全68頁にも... 続きを読む


第51回 面白い規則集(その4)

 拘置所の規則の中にはよく理解できない規則もある。  「遵守事項」中に、「30.交談等」がある。そして、「所内生活の心得」で、交談とは「他の被収容者と話をすること」と定義されている。  この「30.交... 続きを読む


第50回 面白い規則集(その3)

 前回に引き続き、「新入者告知事項」を見てみる。  その中に「5.水の使用について (2)便所の水は大便でも2回までで流すように済ませること」というのがある。この定めには修正跡があり「2回」の「2」が... 続きを読む


第49回 面白い規則集(その2)

 拘置所規則の一部である「新入者告知事項」について説明をする。  これ以外の規則集には、すべての漢字にひらがなのルビがふってある。ところが、これにはない。新入者は真っ先にこれを読むのではないかと思うが... 続きを読む


第48回 面白い規則集(その1)

 留置場には規則らしい規則はなく、明文化されたものは日限表だけであるが、拘置所には、いくつもの明文化された規則があり、小冊子とされて居室内に置かれている。  もっとも大事なのは「所内生活の心得(未決収... 続きを読む


第47回 接見をめぐる問題(その2)

 前回に続いて、接見について書いていく。  接見禁止処分は、外部と物の授受禁止でもあることは前回にも触れた。弁護人との間では、物の授受も禁止されないのであるが、すべてが許されるというものではない。  ... 続きを読む


第46回 接見をめぐる問題(その1)

 前に留置場で手紙を書くときのルールだとか靴下をはいてはいけないルール等々を紹介したが、接見についても首をかしげたくなるようなことがあった。  被疑者・被告人には無罪の推定が働いているから、できる限り... 続きを読む


第45回 女性との遭遇

 身柄を拘束されている身分であるから、逮捕以来女性と接することはまずほとんどない。接するどころか見る機会もない。  ところが6人の女性に遭ったし、そのうち一人とは会話もし、もう一人とは向こうから一方的... 続きを読む


第44回 刑務所側の人

 前回、刑務官の話をしたが、それに続けて、さらについでに刑務所側の人のことを書いておこう。  拘置所でもそうだし、刑務所でもそうであるが、収容されている者は、刑務官のことを「親父」と呼ぶ。また、例えば... 続きを読む


第43回 刑務官

 刑務官のお仕事はかなり大変だと思う。  特に未決相手の拘置所においては、未決であることからか刑務所よりも規律が緩いようにも思われ、そのため刑務官に対して何とも思っていないような態度をとる被告人も多い... 続きを読む


第42回 死刑判決上告中

 2度目の拘置所暮らしは1階の真ん中あたりだった。部屋を一つ挟んだところに死刑判決を受けて上告中の人がいた。  偶然にも、東京の知り合いの弁護士が弁護人となっており(最高裁だから)、その弁護士から私の... 続きを読む


第41回 隣人

 前回、2階にいた際に隣人との関係で、私が1階の独居に移転となったことを書いた。  その2階での隣人(上独1にいる人)は、相当に変わった人だった。精神的なものかもしれないが。  日中は非常におとなしく... 続きを読む


第40回 ハトが飛んできた

 留置場と異なり、拘置所独居では接見のときを除いて他人との接触がほとんどない。  話をする相手は刑務官と面倒見さんだけであり、他の収容者とは、運動に行くときと入浴の往き帰りに、刑務官の目を盗んで素早く... 続きを読む


第39回 覚せい剤爺さん

 宮崎北警察署の留置場で会ったもっとも印象に残る人は覚せい剤爺さんである。この人のことを書いて留置場で会った人の話の最後とする。  かなりのお歳で、自称するところによれば覚せい剤事犯ばかりで前科10数... 続きを読む


第38回 保釈にならないヤクザ屋さん

 廊下を挟んだ隣の2号室には傷害及び恐喝事件の被告人、つまり既に起訴されているヤクザ屋お兄さんが入っていた。前にも書いた銅線窃盗犯と同じおじいさん弁護士が国選弁護人で付いている。  宮崎北警察署には窃... 続きを読む


第37回 銅線窃盗

 その当時、銅線窃盗がはやっていた。運動時間に見知っていた銅線窃盗犯が隣の2号室から3号室に移ってきた。  当時の私は、銅線なんか盗んで費用対効果はどうなっているのだろうと思っていた。  ここから先は... 続きを読む


第36回 天網恢恢疎にして漏らさず

 前に書いた「嫁に申し訳ない」が口癖の人は、窃盗犯であったが、車上荒らしで、車のオーディオ機器を盗んだということだった。  私には、今回が初めての犯罪であって、もう二度とやらないなどと話しをしていた。... 続きを読む


「勾留」と「拘留」なにが違うのでしょうか?

 刑事事件の手続きにおいて、いずれも読み方では「こうりゅう」と読む「勾留」と「拘留」があります。  さて、被疑者や被告人を捜査のため身体を拘束する手続きのときに用いるのはどちらでしょうか? 勾留 拘留... 続きを読む


第35回 おしっこおじさん

 当初いた5号室から3号室に移った私は、「嫁に申し訳ない」と言うのが口癖の窃盗犯と暮らしていた。  11月23日の就寝直後、係官が寝具一式を持って「夜中に一人来るから寝る場所を空けておいて」と言われた... 続きを読む


第34回 宮崎談合事件

 11月16日の夜から、宮崎官製談合事件で宮崎北警察署留置場は大騒ぎだった。留置係官があちこちに電話をかけまくり、収容者の部屋替えがあちこちで行われるとのバタバタとなった。  宮崎北警察署は宮崎の中で... 続きを読む


第33回 弁当泥棒

 宮崎北警察署での初めての同居人であるS君が拘置所に移ったその日の夕食後、隣の6号室からやせ型で髭を生やしている人が移ってきた。年は40代くらいか。若いころから自転車が好きで、日本全国を自転車で旅する... 続きを読む


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