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勾留・保釈


勾留・保釈に関する記事一覧(2ページ目)

第32回 初めての同居人

 被疑者や被告人の中に面白い人が多いことは、安部譲二氏の「塀の中の懲りない面々」を嚆矢として(それ以前にもあるかもしれないが)種々の本に紹介されている。  私も弁護士として刑事弁護活動をしてきたから、... 続きを読む


第31回 飲食事情余談

 12月25日の昼前に拘置所に移転してきたが、その翌年の12月も拘置所で過ごしている。  最初のクリスマスイブは警察にいたが、特段のことつまりケーキが出るとか、鳥のモモ焼きが出るなどということはなかっ... 続きを読む


第30回 飲食事情(年末年始編2)

 拘置所において、元日昼食に配られたお弁当の中にあるプラスチック容器の一つ一つには、おせち料理が綺麗に盛り付けられている。  いくつかをあげると、海老大、鮭塩焼、いくら、紅白蒲鉾、なます、田作り、鳥唐... 続きを読む


第29回 飲食事情(年末年始編1)

 警察にいたときの運動時間に、留置係官から「正月にはいつもより格段に良いおせち料理が出て、昼にはカップ麺だけど年越しそばが出るよ」と聞いていた。  元日に年越しそばなんだと笑いながら聞いていたが、拘置... 続きを読む


第28回 飲食事情(その5)

 拘置所においては、お茶はかなりの量が支給され、留置場の7杯どころかその何倍以上も飲むことができる。  配膳係りの人(面倒見さん・受刑者)が、朝昼夕の毎食事時にお茶が入った直径50センチ高さ90センチ... 続きを読む


第27回 飲食事情(その4)

 拘置所や刑務所の食事に麦飯はつきものである。  有名な「浅草麦とろ」などで出される麦飯に、はるかに及ばないことは言うまでもないし、初めてだとその臭いがかなり鼻につく。単なる推測だが、古米と古麦(そん... 続きを読む


第26回 飲食事情(その3)

 留置場ではお茶以外の飲み物は供されないが、もちろん自分で買うことはできる。250ミリパック入り牛乳とパック入りコーヒーだけだが。コーヒーとは名ばかりの乳飲料にすぎない。  パンと違って休日を除いて毎... 続きを読む


第25回 飲食事情(その2)

 留置場でありがたいことに税金で与えられる食事は、官(公)から与えられる弁当ということで「官弁」と呼ばれ、このような官弁に耐えられない人が口にする弁当は「差弁」呼ばれる。  一般的には、自分でお金を払... 続きを読む


第24回 飲食事情(その1)

 拘置所、特に刑務所併設の拘置所や刑務所は「炊場」と言われる工場で受刑者が食事を作っているためか、うまいというほどではないにしても世間並の食事を摂ることができる。  これに対して警察留置場の食事は三度... 続きを読む


第23回 願い事(その2)

 願箋には願い事の内容を具体的に記載しなければならない。「携行願」とは、弁護人接見や裁判のときにノート・筆記具・刑事記録を持っていきたいので許可してくださいというもの。  この許可がない限り手ぶらで行... 続きを読む


第22回 願い事(その1)

 拘置所での生活で重要な役割を果たすのが「願箋」(ガンセン)制度である(刑務所にも願箋がある)。「箋」は「付箋」の「箋」であり「紙片・紙切れ」というような意味だから、「願箋」とは願い事をする紙というこ... 続きを読む


第21回 運動時間

 前回、別棟1階にユニットバスがあると書いたが、その別棟を抜けると運動場がある。  運動は休日を除いて毎日行われる。規則には休日と入浴日を除いて実施されるとあったが、入浴日である火曜日と金曜日にも運動... 続きを読む


日本における「保釈金」の最高額は?

 保釈とは、住居が特定され保釈保証金(いわゆる保釈金)の納付を条件として、逮捕勾留されている被告人の拘束を解く制度です。  さて、2015年8月時点で歴代最高額の保釈金はいくらでしょうか? 20億円 ... 続きを読む


第20回 入浴

 留置場と同じく入浴は週に2回ある。火曜日と金曜日である。ここは刑務所併設施設だから、さすがに大浴場かと思ったら、独居用として、2階に鉄製の釜のような風呂が二つ、別棟の1階にどこの家庭にでもあるユニッ... 続きを読む


被疑者勾留

 警察が被疑者を逮捕した場合、48時間以内に検察官送致をし、検察官は24時間以内に勾留するか、釈放するかをしなければならない。勾留を決定するのは、検察官からの請求を受けた裁判官である。  当番弁護士の... 続きを読む


第19回 毎日の過ごし方

 拘置所での生活時間はかなり厳格なのであるが、留置場と違って時計がまったくない。あるのは浴場にある15分計だけである。人間というのは不思議なもので、暇であれば暇なほど「今何時だろう?」「○時なら昼食ま... 続きを読む


第18回 拘置所生活概略

 朝の点検が終了すると朝食になり、曜日によっては午前中に入浴や運動がある。それ以外のときは、昼寝(「午睡」という)時間以外、留置場と違って横になることはできない。未決はできる限り、つまり逃亡のおそれが... 続きを読む


第17回 拘置所の朝

 平日は7時20分に、休日は7時50分に、刑務官の「起床~」という大声と共に電灯が全灯され、各部屋に設置されているスピーカーから「おはようございます。今日も一日元気で頑張りましょう」という、おばさんの... 続きを読む


第16回 拘置所の時間割

 宮崎北警察署の「日課時限表」に対応するのが「動作時限表」である。その用語からして、より強く行動が制限されているような印象を受けるのは気のせいだろうか。さすが拘置所である。  留置場では、平日・休日の... 続きを読む


逮捕され勾留された場合、裁判官は勾留日数を6日とできる?

 被疑者が勾留される期間は原則として10日ですが、検察官からの勾留請求を受けた裁判官は、勾留の許否も判断できるのですから、事件が軽微で取調べにさほどの期間は要らないと判断して、勾留期間を6日と限定して... 続きを読む


第15回 独居内のこと(その2)

 独居の出入り口のすぐ左には、スピーカーと報知器と呼ばれる設備がある。スピーカーは、ラジオ放送や所内放送を流すものであるが、音量調節は外にしかないので、調節したいときは刑務官を呼ぶしかない。刑務官を呼... 続きを読む


第14回 独居内のこと(その1)

 現在では、「独居」は「単独室」、「雑居」は「共同室」と呼ばれている。その「独居」はどのようになっているのかを説明しよう。  左側にスライドすると、いかにも頑丈ですと言わんばかりの5センチほども厚さの... 続きを読む


第13回 拘置所生活の始まり

 前回に書いたように、最短時間での転房となったが、転房先は2階である。1階の番台横の階段を上がりきると、まっすぐに廊下が伸びている。つまり1階の独居の真上に独居が並んでいる。やはり左側手前の二つの部屋... 続きを読む


第12回 独居入室

 前に書いたように、刑務官の誰からも所内生活の説明などまったくないままに、一人の刑務官に連れられて行った先は、トイレ付の待合室みたいな部屋であった。ドアのないトイレが併設された薄暗い小部屋の長椅子に腰... 続きを読む


保釈中に外泊。保釈の取り消しはありえますか?

 逮捕され、勾留、起訴されて保釈金を払って保釈されました。住居の制限を守らないといけないと言われましたが、2日位外泊しました。保釈後、1週間程度の期間が経ちましたが、外泊後は住居の制限を守って家に帰っ... 続きを読む


第7回 納得いかない!

 捕まっている我々は、弁護人と連絡をとったり、家族に近況を知らせる(接見禁止がついてなければ)などのために、手紙を書くことがよくある。また、その日にあった事柄を、日記や備忘録として書き留めておくことも... 続きを読む


第6回 被疑者の一日

 運動時間の後、取調べ未了の者は、刑事又は検察官による取調べが入る。当初のうちは、刑事による取調べである。担当刑事がやってくると、留置係官から「○○番取調べ」との声がかかり、部屋を出たところで、手錠を... 続きを読む


第5回 運動時間?

 朝の洗面を終えた順に本棚に向かい官本を借りることができることは前回に書いた。収容者間で不平等にならないように、洗面の順、したがって本棚に行く順も毎日変わっていく。  借りることができるのは(つまり部... 続きを読む


第4回 留置場の朝

 警察署の留置場は、いわゆる代用監獄と呼ばれている施設である。本来は留置されている者(いわゆる逮捕から2泊3日)を収容するのが留置場であり、その後勾留された者を収容する施設は拘置所であるが、拘置所の数... 続きを読む


保釈ってどんな制度?

 他人のパソコンを遠隔操作して幼稚園襲撃や航空機爆破の予告メールを送ったなどとして、威力業務妨害やハイジャック防止法違反、脅迫などでIT関連会社元社員が起訴された事件は、無罪主張していた被告人が一転し... 続きを読む


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