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想うままに ー弁護士日誌から

備忘録を紐解くと、過去の記憶がよみがえる- 印象的だった事件や依頼者、あるいは弁護士という仕事について、思いのままに綴ります


想うままに ー弁護士日誌からに関する記事一覧(2ページ目)

殺意の認定

 被害者を殺すつもりであったのか、それとも怪我をさせるだけのつもりであったのかは、それが加害者の内心の問題であるだけに、いずれであるかを認定することは難しい。  一般的には、凶器の種類や傷害を与えた部... 続きを読む


韓国大法院無罪判決

 面白い記事を目にした。  日本での最高裁判所に相当する韓国大法院が、飲酒運転などの罪で起訴されていた男性について、無罪判決を出したというものであった。  記事による事実関係は、ごく簡単にしか紹介され... 続きを読む


司法権の独立

 産経新聞ソウル支局長に対して、韓国の裁判所が無罪判決を出したことは喜ばしい限りである。しかし、大々的に報道されているように、韓国外務省が裁判所に対して「日韓関係に配慮して善処されたい」旨を伝えたこと... 続きを読む


再婚禁止余話

 前回に、再婚禁止についての最高裁判決について書いたが、判決日に古くからの知り合いである社会保険労務士の先生との忘年会があり、そこで、この最高裁判決の話となり、面白い話を聞くことができた。  会社勤め... 続きを読む


再婚禁止最高裁判決

 平成28年12月16日に夫婦同姓及び再婚禁止についての最高裁判決が出されたこと、さらにその内容については、マスコミで大きく報道されたから、皆さん御存じのとおりだと思う。  夫婦同姓及び再婚禁止のそれ... 続きを読む


セクハラ事件?

 企業の顧問弁護士をしていると、大企業ほど社員の人数が多いせいであろうか、社員の交通事故事件(加害者被害者双方)、窃盗事件があるし、セクハラ事件もある。  ある顧問会社から呼び出しを受けて、会社に行っ... 続きを読む


公務執行妨害

 まず、12月1日に掲載された「尋問」で「供出調書」とあったが、私のパソコン打ち間違いで、正しくは「供述調書」であるので、この場を借りて訂正する。(編集部注:当該箇所については修正済みです)  新聞に... 続きを読む


借金をする人

 最近ラジオでは、過払い金返還のCMが頻繁に流れている。その中に、依頼者の声として、「借金がなくなった上に、○万円も戻ってきました。子供の教育資金にします」というのも流れてくる。  それが嘘だとはいわ... 続きを読む


尋問

 前に医療過誤事件で医師への尋問が難しいことを書いたが、通常の民事事件でも、刑事事件でも尋問はすこぶる難しい。  反対尋問が難しいことはいうまでもない。下手に反対尋問で頑張ってしまうと、ますます証人な... 続きを読む


医療過誤事件パート2

 知人の小学生の娘が盲腸となり、緊急入院をした。しかし、1週間か10日ほどで他の病院に移り(両親いわく、看護師からここはダメなので転院しろと言われたとのことであるが、その事実は不明)、直ちに緊急手術と... 続きを読む


医療過誤事件

 医療過誤事件は難しい。医療側であれば専門的知識を有している者が依頼者であるから、専門分野に関する疑問点の解決が容易である。  しかし、患者側となると、依頼者はもちろん、我々も医療については素人である... 続きを読む


司法取引

 10月25日付産経新聞朝刊に、刑事訴訟法改正の記事が出ていた。改正の目玉ともいうべきは、取調べの可視化と司法取引制度の導入である。  可視化については、まったく不十分というのは私の意見であるが、その... 続きを読む


セカンドオピニオン

 我が家には猫が2匹いる。平成27年現在で1匹は11年、もう1匹は7年となる。産まれたばかりで我が家に来ている、人間の年齢に換算すると上は還暦だし、下も40歳をとうに過ぎている。でも元気である。といっ... 続きを読む


石川島人足寄場

 私が受験生であったころの司法試験の難関は真夏に行われる論文試験であったが、それを通過しても、口述試験が待っていた。  合格率は高いものの、逆に落ちると恥で(その人格も見られており、落ちると人格が悪い... 続きを読む


江戸の刑場

 ちょっと目先を変えて、個人的な趣味もあり、2回ほど江戸時代のことを書きたい。  時代小説が好きなせいか、江戸時代の司法制度にも興味があり、いろいろな本を読んだりする。  江戸時代においては、人が死ね... 続きを読む


競馬法違反

 「匕首を呑んでいる」という言葉があるように、「呑む」というのは、懐に入れるという意味がある。そして、「懐に入れる」がさらに「着服する」というように転用されて「呑み行為」との言葉となった。  ほとんど... 続きを読む


労働問題パート2

 前回に会社外部のユニオンの問題を書いたが、外部ユニオンが関与する事件は意外に多い。今回紹介するのも外部ユニオンが関係した事件である。  機械を取り扱う会社の場合、指を切断するとか手が巻き込まれてしま... 続きを読む


労働問題

 企業側にしか立ったことがないが、労働問題も難しい。特に残業代の恒常的な未払いで累計がかなりの額に及んでいる場合などは非常に困難である。どう考えても形式的な非は企業側にあるといわざるを得ない。  また... 続きを読む


金融詐欺事件

 金融事件で思い出すのは、Sのことである。N社という会社を中心に、闇金、腎臓売買、地上げ、売春など様々な違法・合法事業会社を展開し、昭和50年代初期にはその資産が1200億円と言われていた。  テレビ... 続きを読む


ドーベルマン

 都内のある繁華街でよく飲んでいた。その頃に通っていたクラブがあり、なじみ客となり、そこのホステスと顔見知りになった。バブルがはじけた後で、高級クラブの景気はどんどん悪くなってきていた。いつのまにか、... 続きを読む


暴力金融による建物占有

 ある日の夜、もう寝ようかという11時くらいのことである。私の携帯電話に知人の公認会計士から電話が入った。  会計を見ている会社が業務に使用しているマンションの一室があるが、それは賃借している物件であ... 続きを読む


外国での服役

 弁護士であればほとんどの法律を詳しく知っている人であると思っているのが一般人だろう。しかし、その実態はというと、ほとんどの法律を知らないのではないかと思う。  ただ初めて見る法律であっても、何とか理... 続きを読む


過払い金訴訟で思うこと~新司法試験

 前回に引用した8月1日付産経新聞は、さらに日弁連幹部が、「競争が激化する中で、能力の低い弁護士にとっては厳しい時代に突入している。過払い金返還を専門にしてきた弁護士が、他の訴訟に対応していけるのかと... 続きを読む


過払い金訴訟で思うこと

 いわゆるグレーゾーン金利を違法とした最高裁判決から、まもなく10年が経過する。  8月1日付産経新聞は、「ただ、最高裁判決は負の側面も生み出した。一部の弁護士や司法書士の『能力低下を引き起こした』と... 続きを読む


被疑者勾留

 警察が被疑者を逮捕した場合、48時間以内に検察官送致をし、検察官は24時間以内に勾留するか、釈放するかをしなければならない。勾留を決定するのは、検察官からの請求を受けた裁判官である。  当番弁護士の... 続きを読む


本人訴訟

 民事裁判は弁護士を代理人としなくとも、自分で訴状を書き上げ、訴訟を追行することができる。大変ではあるが。  本人訴訟で、被告が40名ほどもいるという損害賠償請求訴訟を起こされた。そのうちの一人が知人... 続きを読む


無銭飲食?破産事件

 銀座の中級どころのクラブの経営者から相談を受けた。有名企業に勤務するAは、バブル時代からそのクラブを利用しており、毎月末日に会社から飲食代が振り込まれていた。そのような期間が5~6年も続いており、店... 続きを読む


仮差押

 例えば、債務者に対して何らかの債権を有している債権者が、債務者から金銭を取り立てる場合、争いになれば裁判によることになる。しかし、裁判では年月がかかり、将来的に勝訴したとしても、その間債務者が財産を... 続きを読む


不倫事件パート2

 不倫事件の場合、相手方の女性が、既に夫婦関係が破綻していたと抗弁することは前にも書いた。逆にいえば、それは男女関係のあることについては肯定していることにもなる。  しかし、これも前に書いたがホテルに... 続きを読む


不倫事件

 ご主人が浮気をして夫婦関係が破綻して離婚事件となる。その際に、浮気相手の女性を相手取って、損害賠償請求をすることもしばしばある。あの女性さえ現れなければという思いが強いのだろう。探偵に依頼して浮気の... 続きを読む


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