想うままに ー弁護士日誌から
備忘録を紐解くと、過去の記憶がよみがえる- 印象的だった事件や依頼者、あるいは弁護士という仕事について、思いのままに綴ります
想うままに ー弁護士日誌からに関する記事一覧(3ページ目)
執行猶予の取消
刑法26条2号は、執行猶予の期間中に、禁錮以上の刑に処せられ、その刑について執行猶予の言渡しがないときには、執行猶予を取り消さなければならないとしている。そこで、このような場合、例えば前刑が2年、執... 続きを読む
強制執行
最近のニュースで、立退き強制執行当日に生活苦から娘を殺した母親に対して懲役7年という判決があったことを知り、思い出したことがある。 修習生時代のことで、民事裁判修習の一環として、特別部修習というの... 続きを読む
GPS捜査
GPS捜査とは、警察庁の内規をもって運用されており、裁判官による令状なくして、捜査対象車両に衛星利用測位システム(GPS)端末を取り付けて、当該車両を追跡するなどの捜査方法である。裁判では、追跡捜査... 続きを読む
少年事件
少年事件は大変である。成人事件で身柄拘束をされている人と異なり、信頼関係を築くのがなかなか難しい。なかには、すぐに私を信頼してしまう人もいたが、それは珍しい事例だと思う。私自身が、彼らが何を考えてい... 続きを読む
消せるボールペン
最近、消せるボールペンをよく使っている。パズルなどをするときに便利だ。ボールペンの頭部分についているプラスチック製の部分でこすると消える。一定の熱が加わることによって消えるという仕組みである。 こ... 続きを読む
平等条項
憲法14条1項は、平等条項を規定している。この14条に関係する話題について想うところを書いてみる。 まず、性的マイノリティーの問題である。同性カップル条例制定の動きにより、同性婚が法的に認知される... 続きを読む
無免許運転
前回まで、お隣の某大国の人について、極めて規範意識が低いことを書いたが、それはお隣さんに限ったことではなく、もちろん日本人にもいる。 スナックのママが、お酒などを仕入れるのに、近所の安売りの店を利... 続きを読む
外国人事件パート3
おいしい中華料理屋があり、よく食べに行っていた。経営者はその国の人である。そこに出入りしている人たちとも顔見知りになった。その中にAなる人がいて、刑事事件で逮捕されたBとの接見弁護を依頼された。そん... 続きを読む
外国人事件パート2
ひょんなことから、隣の某大国の大学教授で、そのときは日本で某大学の講師をしている人と知り合った。その人から、知人の某大国の人が逮捕されたので、会ってみてよければ弁護をしてやってくれないかと頼まれた。... 続きを読む
外国人事件
今でもこの種の犯罪が新聞に載ることがあるが、20年以上前からあった。誰か知人からの紹介だったと思うが、外国人女性が相談にやってきた。 その女性は、入国管理局から偽装結婚の疑いがあるとして、事情聴取... 続きを読む
守られない時間
弁護士には弁護士時間というものがある。弁護士は様々な会合に出ることが多い。しかし、きりのいいところまで仕事を片付けてから出かけたいとの思いから、ぎりぎりまで仕事をしており、会合時間に全員が集まるなど... 続きを読む
刑事司法の危機
民事事件の和解期日などのときには、裁判官などが当事者それぞれから言い分を聞くので、かなりの待ち時間がある。そのため弁護士は文庫本などを持ち歩いていて、待ち時間は読書時間となる。私は小型のノートを持ち... 続きを読む
不思議な離婚事件
弁護士になって間もないことだったが、知人の紹介の紹介で50歳代の女性から離婚の相談を受けたことがある。初めての離婚事件受任だった。会議室で女性からの話を聞くと、おおよそ次のようなものだった。 ご主... 続きを読む