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ホルモン治療や性別適合手術を受けられるのはどんな人?2

~ホルモン治療・性別適合手術の両方で求められる条件とは~

 前回は、ホルモン治療や性別適合手術といった身体的治療に移行する際に、大前提となる条件を紹介しました。
 次は、ホルモン治療と性別適合手術に共通の条件、各治療法独自の条件をそれぞれ掘り下げてみましょう。

ホルモン治療・性別適合手術に共通の条件

  1. 身体的条件
    十分な問診、身体的診察、必要な検査を行い、治療を行うことで健康に重篤な悪影響を及ぼす疾患などが生じないと確認されている必要があります。
    (たとえば、ホルモン療法では血栓症や重症肝機能障害、性別適合手術では麻酔薬に対するアレルギーなどの懸念がある)
  2. インフォームド・デシジョン(Informed Decision)
    身体的治療に移行する際にも条件とされたインフォームド・デシジョンですが、この段階では、方法、効果、限界、副作用や合併症など、治療について患者側により深い理解を求めるうえ、同意を文書に残します。
  3. 家族・パートナーへの説明
    家族、パートナーにも、必要に応じて治療の効果や副作用などのリスク等について十分な説明を行います。

 前回紹介した精神的治療→身体的治療に移行するための条件に比べ、今後についての覚悟といったような精神的要素が薄れ、より現実的な項目になってきましたね。
 次回は、ホルモン治療と性別適合手術の各治療で異なる条件を確認します。

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