Q.
自宅の一室を事務所にして仕事をしています。月々、自宅の家賃は10万円支払っています。家賃を経費としてもよいでしょうか。
A.
全額、経費とすることは認められません。税法上では,明らかに家事用と区分されている金額を必要経費とする、とされています。しかし、実務上では、ある程度以上の客観性と、ある程度以上の明確な根拠をもった比率で、算定した金額を必要経費とすることが一般的に行われています。
経費として認められる額の算出方法を説明します。
まず、自宅のなかで、事務所に使っているスペースの広さを測ります。何センチ何ミリということまでは必要ないですが、たとえば、3LDKのマンションの1 室を事務所として仕事に使っているなら、その部屋の面積が全体の面積の何パーセントくらいかということを把握してください。
そして、全体の賃料にその率と、仕事に使った期間を掛けたものが、経費となります。
自宅が80平方メートル、事務所が10平方メートルだとすると、1年間の経費は、10万×10÷80×12で、15万円となります。
電気・ガスなどの光熱費も同じように計算して、経費として計上することができます。
(上記内容は平成14年12月現在の法律に拠っています。)