最近非常にショックな出来事がありました。大手消費者金融のテレビCMの中で流れる歌のフレーズを我が子が口ずさんでいたのです。
うちの子に限って、と信じていたのでこれを聞いたときは愕然としました。無邪気で何も知らない子どもたちは、無防備の状態でテレビCMの中で流れる歌のフレーズを無意識の内に取り込んでおり、それが口から自然と出てくるのです。
そのソフトなイメージのテレビCMは、テレビから子どもを含めた視聴者の耳に否応なく入り込み、いつのまにかソフトなイメージ=消費者金融の図式が生れ、その実態が覆い隠されてしまうのです。
先日もクレジットサラ金の多重債務者の方の相談を受けたところ、その方は消費者金融のテレビCMから流れる歌を聞くと「とても、悲しいです。」と言っていました。
この方も恐らく子どもの時代からこうしたソフトなイメージの消費者金融のテレビCMを見ていたはずです。まさか自分自身がこのような境遇になると思っても見なかったのではないでしょうか。
でもこのような境遇に陥ったことについて、多重債務者が一方的に責められる必要は全くありません。