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道路交通法と警察の取締りについての公開質問

警察庁 交通局交通規制課 御中
東京都公安委員会委員長 大西 勝也 殿
大阪府公安委員会委員長 青木 敏行 殿

NPO法人リーガルセキュリティ倶楽部
理事長 生 千歳
大阪市北区曽根崎新地2-2-16 桜橋東洋ビル4階
Tel. 06-4796-8118 Fax. 06-4796-8813
e-mail. nt06_public@hou-nattoku.com

 

道路交通法と警察の取締りについての公開質問

 

 ホームページ「法、納得!どっとこむ」を運営するNPO法人リーガルセキュリティ倶楽部は3月15日から約1ヵ月間にわたり前回テーマとして取り上げた「性犯罪者の情報公開」に引き続き「道路交通法と警察の取締り」について、交通違反の現状、海外の交通ルール、問題の所在等についての記事を掲載するとともに、読者の皆様の考えや意見を募ってきました。約1ヵ月間で2,500名余りの投票があり、約120名の方が真剣な意見を寄せています。
 この結果を踏まえ、交通事故及び交通違反を少しでもなくしていく為には、道路交通法を正しく理解していくと同時に当局の交通取締りについての基本的な考え方を一般市民に正しく知っていただくことが重要であると考えました。
 このため、私たちNPO法人リーガルセキュリティ倶楽部は意見を寄せて下さった皆様を代表して、以下の点について質問させていただきます。別紙資料をお読みいただいた上で、それぞれの質問について理由を付して、文書にて具体的にご回答いただければ幸いです。恐れ入りますが、ご回答の期限は5月16日とさせて下さい。
 なお、この質問に対するご回答は、その有無も含めて当法人のホームページに掲載いたしますので、その点をご考慮の上、ご回答をお願いします。

 

 

1. 今回、全国の皆様から寄せられたアンケートの結果は別紙の通りです。
このアンケートの結果をご覧いただき、どう思われますか。ご感想をきかせて下さい。

2. 約半数が「実態に合わない規制」を原因としてあげており、その中に次のような意見が多くあります。法定速度や制限速度は何を基準に定めているのかわからない。一般市民にもわかり易い明確な根拠を示して納得するように決めるべきではないか、またその根拠となる交通環境(交通量、道路の設計、車の性能、歩行者の交通安全への意識等)は時代とともに変化していくものだからその変化にあわせて変えていくべきではないか。
このような意見に対してどうお考えでしょうか。

3. 現在のスピード違反の取締りは、危険の少ないスピードの出やすい場所で実施していることがよくあります。危険な場所よりも点数が稼げる場所を選んで実施しており、これは交通の安全よりも反則金目当てと言われても仕方がない、その証拠に取締る警察官が身を隠してやっている、という多くの意見がありますが、この点は如何でしょうか。

4. 多くの方が交通違反を取締る警察官にはノルマ制があると信じています。取締りによる反則金について予算確保を目的とした数値目標や個々の警察官に対する数値目標が実際にあるのでしょうか。

5. 運転者の法律を守る意識の低さを指摘する意見もかなりあります。スピード違反は違法行為をやっているという意識に乏しいようです。その原因として、制限速度に合理性がなく、捕まっても悪いことをしたという反省ではなく、運が悪かったと思う人が多いようです(例えば、高速道路で覆面パトカーに捕まった場合)。国民に道路交通法への遵法意識をもたせ、例え捕まっても運が悪かったのではなく悪いことをした、もう二度としまいという反省の気持ちをもたせる為にどのような対策をとっておられるでしょうか。

6. いくら車の性能や衝突安全性が向上しても、安全なのは車に乗っている人であり、歩行者にとっての危険性が減少する訳ではありません。車は歩行者にとって走る凶器であることは変わりません。この意味で歩行者への危険がある一般道において、車の性能が上がったから今の法定速度はおかしいという考えは間違っているという指摘もあります。ところで、交通事故をなくすためには、交通教育が何よりも大事であることは言うまでもありません。成人だけでなく、近い将来運転者として参加してくる子供への交通教育は現在どのように行われているのでしょうか。具体的に教えて下さい。

 

■NPO法人リーガルセキュリティ倶楽部概要 http://www.hou-nattoku.com/
 2002年11月設立。「法律をもっと市民生活に身近な存在へ」という設立趣旨の下、法律情報提供サイト『法、納得!どっとこむ』(月:170万?250万PV)、メールマガジン『知らなきゃ損する面白法律講座』(発行部数:23,736部、2005年3月8日現在)、会員制相談サービス『リーガルセキュリティ倶楽部』を運営。Yahoo! Newsにもたびたび取り上げられるなど、同種サイトでは日本有数の認知度を有する。

今回の「道路交通法と警察の取締り」は、本法人の設立趣旨を踏まえ、法律の建前と市民感覚のかい離が甚だしいテーマについて読者と一緒に掘り下げて考えてみようという企画「皆で考えよう、法の建前と現実」の第5回テーマとして実施されたものです。
※過去のテーマ
 第1回「NHKの受信料問題」第2回「NTTの電話加入権の廃止」第3回「裁判員制度」第4回「性犯罪者の情報公開」

 

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