相続の法律知識
両親など肉親との別れが多くなるのもこの世代の特徴です。そしてそのとき避けて通れないのが相続の問題。
民法は、相続について、
という3段階で解決しようとしています。つまり、第一に故人の遺志、第二に相続人の話し合いを優先しているのです。
以下では、具体的なケースに沿って、どのように相続トラブルを解決していくか紹介します。
相続したくない場合
故人が残した財産がプラスの財産だけとは限りません。マイナスの財産、つまり借金があった場合にそれを相続しないことも可能です(→相続したくない場合)
誰が相続人か?
相続の際にまず問題となるのは、「誰が相続人か?」という問題でしょう
何が相続できるのか?
次に問題となるのは、故人の財産の中で何が相続されるのか、という問題です
違産分割に関する問題
「誰が」「何を」相続できるのかが明らかになったところで問題となるのは、各人がどれだけ相続できるのか、という問題です。そして、ここが相続において最大のトラブル原因といえます。
上で述べたように、相続人間の話し合いで決められれば、それに超したことはありませんが、互いの利害やこれまでの故人との接し方の違いが絡んでうまくいかないことも少なくありません。ここでは代表的な例をいくつか挙げてみます。
遺留分に関する問題
遺言や分割協議によって相続分が決められた場合であっても、各相続人には遺留分(いりゅうぶん)と呼ばれる一定の取り分が認められています。この遺留分によって、不合理な違産分割について一定の歯止めをかけることができるのです。
相続税に関する問題
違産分割が終了した後、最後に問題となるのは相続税の問題です。財産評価も難しい問題をはらんでいますが、ここでは借金と相続税の問題を取り上げます
親子の法律知識
家庭の法律問題は相続だけに限りません。ここでは相続以外の親子の法律問題を取り上げます。
- 子供の事故と親の責任(1)
- 子供の事故と親の責任(2)
- 体育の授業中、他の生徒に怪我をさせられた!
- 幼稚園で子供がケガ。誰に損害賠償を請求できる?
- 未成年の子供が他人に損害を与え、あるいは損害を受けた時、誰に対して責任を追及できるかは大きな問題です。親はどこまで責任を負うのか、親以外にも責任を追及できる場合がないのかを解説します。
- 高齢化問題
- 社会の高齢化の進展に伴って、判断能力に乏しい高齢者をねらった悪質商法が増えてきています。こうした被害を未然に防ぎ、高齢者を保護するための制度として、平成13年に「成年後見制度」がつくられました。